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そのラーメン店は、駅前の坂道を下りて少し行った所に在った。
女の先導でヒサシが入ると、店内に他の客は皆無だった。
老女店主が出てきて女を見るなり、
『はいはい、いつものね』
そしてヒサシの顔を見ると、
『はいはい、しょうゆラーメンね』
ヒサシは、キョトンとしたまま‥‥「そのとおり」
女は、その光景を見ながら、クスクス笑った。
老女店主は、さっさと奥へ入って行った。
女が適当な席に座ったので、ヒサシは隣に座りながら‥‥彼女は本当によく来てるみたいだな‥‥と思った。
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