列車の旅・奇談 ~ぐるぐる~

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 ヒサシは、何気に店内を見回した。  予想どおり余計なインテリアは無く、それに代わるように二つの窓があるだけで、スッキリしていた。  やがてラーメンの匂いが漂ってきたので、二人が見ると、老女店主が運んできたところだった。  その盆の上を見ると、彼女もしょうゆラーメンだった。  すると彼女が、 『あら、あなたも、しょうゆ派? それとも私のマネ?』  クスクス笑ったので、ヒサシは苦笑しながら否定した。  すぐに二人は食べ始めた。  ヒサシは彼女に奇妙な親近感を覚え、ラーメンを食べながら‥‥彼女と僕が‥‥? と、ふと思った。
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