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このキラキラしていて、失礼な事を言う人はところで誰なのでしょうか? 薬の依頼じゃないのなら通信を切っても平気ね? 平気よね。
「ご用がないのであれば、通信を切りますね」
「おい、待て!」
顔がいいのに失礼すぎる、段々と腹が立ったので即切ってやりました――。あースッキリ。せっかく寝ようとしていたのに、怒りで目が冴えます。ここは母手作り、お気に入りのキョン父のぬいぐるみを抱いて寝ましょう。
スヤァ〜。
お昼過ぎごろ、リリンとまた鈴で呼ばれて通信鏡を覗くと、今度は担当のコルでした。彼はメガネを指で上げ、ハンカチで汗を仕切りに拭きながら頭を下げて、先ほどはうちのバカ……いいえ、王子が迷惑をかけました。すみませんと私に謝った。
(あの、キラキラさんはバカ王子だったのですね)
「いいえ、いいえ。誰だかわからなかったので、すぐ通信を切ってしまいました。あの方、そちらの王子だったのですね〜魔女に。何か用があったのでしょうか? 欲しい薬でもあったのですか?」
コルは「いいえ」と首を振る。
「毎月頼んでいるので、それはありません。本人は好奇心だと言っておりまして……2度とこのようなことは起こしません、すみません」
好奇心か――。それなら仕方がないかな。好奇心は物事を探求してしまう。私はアップルルにハマったら、とことん美味しい食べ方を追求してしまう。
(この前作った、アップルルの肉巻き美味しかったなぁ。今度はどんな食べ方をしてみようかな)
リネンの森は魔女の魔法で守られている。そのため、人は簡単に入れない。そして魔女の主食はレタスなのだ。だから温室にはリシャン母用の、いろんな種類のレタスが栽培されている。
だけど、私はレタスだけでは生きていけない。いまから8年前、外から迷い込んだ元人間。あれは10歳の時、妹を魔物から守ろうとして森を吹っ飛ばしてしまった。それから家族は私の事を"化け物"だと言った。雪の降る日、出ていけと石を投げられ家を追い出された。
――昔の名前はミウ。
何日か、知らない森を彷徨っているうちに雪が降り始め。寒さと、お腹が空いて、目がかすみ倒れたところがリネンの森。父と母は驚き焦り、レタスの薄味のスープを作ってくれた。
魔女となり、いまがあるのは父と母のおかげ。
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