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「すみません、笑ってしまいました。」
と、1呼吸置いて言うクスクスさん、
申し訳なさそうに、尚且つ微笑みながら謝ってきた、
器用なことするな〜、表情筋バキバキそう。どうやって鍛えるんだろう、
「転校生の北城 零さんですよね?」
「そうです!転校生の北城 零さんです!そちらは副会長さんですか?」
「そうです、副会長さんです。」
あ、のってくれた、
「にしても不思議な笑い方ですね〜」
別に笑顔じゃないから突っ込んでもいいはず…
「そうですかね?腹黒系イケメンは基本この笑い方ですよ、あ、あと悪役令嬢の取り巻きとかもこの笑い方ですね、」
「ん、確かに…ワンピースのキャラ達よりは個性ないですね、」
「そう言われるとなんか悲しいですね、個性強くてカップリング楽しいですよ、でも腹黒副会長…確かに属性2つですもんね、」
てか、突っ込んでなかったけどこれはお姉ちゃんと同じではないか?ただのアニヲタじゃなくてお姉ちゃんと同じ匂いがする、
あ、お姉ちゃんに教えてもらったあれ、聞いてみよう、
「先輩、猫の反対は?」
「タチ!!!……あ、卑怯じゃないですか!?攻めの反対は?は対策してあるのに!つい反射で答えちゃったじゃないですか!」
「やっぱ腐ってた…チャラ男じゃないんですか?お姉ちゃんがチャラ男は腐ってる可能性があるって言ってたけど、副会長は初耳です。」
「は?偽チャラ男腐男子なんて総受けまっしぐらじゃないですか!っていうか分かるってことは貴方も腐ってるんでしょう!ええそうですね!可愛い系転校生が腐男子なんて総受けまっしぐらですね!ご馳走様です!食堂イベ期待してます!本当に来てくれてよかった!マリモ来ると思ってて、期待してたけどちょっとめんどいなとか思ってたけどこっちかー…最高!本当に愛されてマジ、それでですね…」
「す、すとっぷ……」
すんごい速さで巻き上げてる。これが腐ってる人特有の早口か、
「おぉ、熱がすごい…、あ、腐ってるのはお姉ちゃんです、」
「是非交流させて頂きたい、」
「あ、はい」
おっとつい答えちゃった、
「にしても可愛いですね、金髪碧眼の美少年なんて完璧な総受けです!腐ってなければ惚れてるところでした。私的には掘られるの期待ですが、副会長として言っておきます。一応突っ込まれないよう気をつけてください。」
「?何をですか?」
「あー、腐ってるのお姉さんだけなんでしたね、秘密にしておくのもいいですが、ここで心を黒くしておくのも…」
お姉ちゃん、エセ笑顔のキス魔腹黒副会長は、早口な王道大好き腐男子なだけでなくなんかヤバい奴だったみたいです。
とほほ
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