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結城は敬子に顔を近づけたまま
『強引と無謀な運転は敬子の方が上だっ!!俺の方が数百倍マシだよっ!!』
敬子は結城に顔を近づけたまま強い口調で
『何言ってるのっ!!私の運転は純君よりマシよっ!!高速道路で純君の運転って、犯人が警察官とカーチェイスしてるみたいな運転してるじゃないっ!!本当、認めないなんて頭堅いよね!!』
結城は敬子同様に顔を近づけたまま
『警察官はいつも運転技術を磨いてるんだっ!!そのクセが抜けないって何でわかってくれないんだっ!!頭堅いのは敬子だろっ!!』
佳奈枝は二人のじゃれあいを見ながら
『そろそろ止めようか?私、華蓮ちゃん預かってるから誰かお願い。』
小百合は佳奈枝の言葉に
『そうね。そろそろ止めようか………止めてくれないだろうけど………お敬~、スピード狂は二人とも同じなんだし~、そろそろじゃれあい止めようよ~。』
敬子は小百合に
『止めないで!!自分の運転だってスピード狂なのに棚にあげてる頭の堅い融通も効かないこの人に行ってやらなきゃならないのっ!!私よりこの男の方が何百倍もスピード狂よ!!』
小百合は敬子の言葉に
『やっぱり止めてくれないし。自分がスピード狂って気が付いてないのね………』
中瀬も小百合同様に佳奈枝の言葉に
『うん、こっちも止めてくれるか微妙だけど~………結城君、スピード狂は結城君も同じだから、じゃれあいそろそろ止めようよ~。』
結城は中瀬に
『中瀬さん、止めないでくれっ!!自分だってスピード狂なのに認めない頭の堅い敬子に言ってやらなきゃならないんだっ!!俺もスピード狂だけど、敬子のスピード狂は無謀って言うんだ!!』
中瀬は結城の言葉に
『いつもの事だけど止めてくれないし………こっちはスピード狂って認めてるよ。』
敬子は顔を近づけたまま結城に強い口調で
『頭が堅いのはどっちよっ!!純君は頭で釘が打てるぐらい堅い頭してるじゃないっ!!私より数百倍そっちの方が無謀なスピード狂じゃない。』
結城も敬子同様に顔を近づけたまま強い口調で
『頭で釘が打てるぐらい頭が堅いのは敬子の方だろっ!!スピード狂はスピード狂でも無謀なスピード狂は誰が見ても敬子の方だろっ!!』
美和子は結城と敬子の間に入り
『はい、二人ともじゃれあいは終わり!!』
結城は美和子に
『何で止めるんだよ~!!』
敬子も結城同様に美和子に
『そうよそうよ、何で止めるのよ~?』
美和子は結城と敬子に
『どっちがスピード狂ってどっちも道路交通法違反だからね。』
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