駅前商店街の便利屋探偵12〜菜々畑の詩〜

鴨川市再開発計画

結城と中瀬は台所に入り、結城は食器棚を調べた。

『台所は何もなさそうだな。』

中瀬は台所シンクの下の扉を開けて

『うん、何もなさそうだね。』

結城は鞄からスマホを取り出して時間を確認し中瀬に

『一度戻ろうか。腹へったと思ったらもう14時じゃん。』

中瀬は結城の言葉に

『14時ならまるやまの小川さんのところも休憩中に入ってる時間だよ。』

結城は鞄にスマホを仕舞い笑って

『それじゃ国道沿いのベイシアのフードコートか？』

中瀬は結城の言葉に笑って

『ああいう場所で食べると美味しいんだよ。私はベイシアのフードコートで………たこ焼きはこの前食べたからお好み焼きでも食べようかな。』

結城は中瀬の言葉に

『それじゃ今からベイシアのフードコートに行って遅い昼でも食うか。』

中瀬は結城に

『りょーかい。』

結城と中瀬は千葉県議会の下田の自宅を出て、安房鴨川駅入口交差点の先にあるベイシアに向かった。

………………

鴨川市のベイシア内にあるフードコート

結城と中瀬はお好み焼きを食べていた。

中瀬はお好み焼きを食べながら

『下田さんは事故じゃないよね？』

結城もお好み焼きを食べながら中瀬の言葉に

『殺害されたって可能性の方が大きいよ。』

中瀬はコーラを一口飲み

『あれだけの脅迫状が来てて警察には届けなかったのかな？』

結城はサイダーを飲みながら

『秘書さんは何も言ってなかったよな。下田さんは周りにずっと隠してたって事か？』

中瀬はお好み焼きを食べ終えて

『ご馳走さまでした。もしこれが事件ならこの脅迫状を送ってきた人が犯人って事だね。』

結城もお好み焼きを食べ終えて

『これは事件として捜査した方が正解かもよ。この展開は先に脅迫状の送り主を探してみたいよな。』

中瀬はコーラを飲みながら

『消印はどこになってるの？』

結城はサイダーを飲みながら

『鴨川市とか南房総市とか館山市、千葉市、勝浦市、大多喜町、御宿町、茂原市かな。』

中瀬は結城の言葉に

『鴨川市周辺とか全部千葉県内じゃん。もちろん手紙の指紋とか調べてもらうんでしょ？』

結城はサイダーを飲み終え

『もちろん鴨川警察署で指紋を調べてもらえる様に頼みに行く予定。』

中瀬もコーラん飲み終え、自分の食べ終えた皿と結城の食べ終えた皿を片付けて

『それじゃ今から行こう。で、今日の夜にでも防犯カメラの映像を確認するんでしょ？』

結城は鞄を持ち

『あっ、ごめん。片付けてくれてありがとう。うん、もちろんその予定。で、明日もう一度事件現場に行ってみようよ。その前に酒屋大将に行って今日も飲むぞ。よし、今から鴨川警察署に行こうか。』

中瀬も自分の鞄を持ち

『りょーかい。』