鴨川市再開発計画

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中瀬は今泉の話しを思いだして 『そう言えばさ、今泉君からの話しで下田さんの遺体を発見したのもロードバイク乗りの人だったよね。』 結城も今泉の話しを思いだし 『川が流れている橋の下の岩場に流れついてた感じで発見されたんだよな。』 中瀬は結城に 『もし誰かに殺害されたなら、その橋の上流のどこからかで殺害されたって事だよね。』 結城はペットボトルのブラックコーヒーを一口飲み 『明日、上流も歩いてみようよ。』 中瀬は映像を見ながら 『でもさ、ここのホテルってロードバイク乗りの人達以外の人達って少ないね。』 結城は中瀬の言葉に 『時期が時期だからじゃないか?時期なら普通の観光客の人達だっているはずだよ。』 中瀬は結城の説明に 『なっとく。』 結城は映像を見ながら中瀬に 『下田さんが入ってくるまで見てなきゃね。』 中瀬は結城の言葉に 『りょーかーい。』 二人は暫く映像を見ていると下田がホテルの出入口から入ってきた。 中瀬はその映像を見ながら 『下田さんがホテルに入ってきたよ。時間が15時過ぎだね。』 結城もその映像を見ながら 『フロントは下田さんは部屋に入って直ぐにホテルの外に行ったって言ってたよね。』 暫くして映像の中の下田は釣りをする格好でホテルの外に出た。 結城は映像の中の時間を確認すると 『15時15分に外に出たよ。』 中瀬は結城に 『防犯カメラの映像、ホテルのタクシー乗降場の映像が入ってるSDカードに変える?』 結城は中瀬の質問に 『そうだね。タクシーの乗降場のやつに変えようか。』 中瀬はタクシー乗降場の防犯カメラが入っている SDカードに変えた。 パソコンの画面にタクシー乗降場映像が出てくると結城は 『15時前の映像から見てみようか。』 『りょーかい。』 中瀬はタクシー乗降場の防犯カメラの映像を15時前に変えた。 結城は15時前の映像を見ていて 『タクシー乗降場に下田さんの姿はないのかな~。』 中瀬は結城の言葉に 『この時間に下田さんが映ってなければタクシーではないかもよ。しかもタクシーが1台も来ないし。』 結城はペットボトルのブラックコーヒーを飲みながら 『電車かバスかだな。』 中瀬は結城に 『安房鴨川駅前の始発バス乗り場で聞いてみようよ。』 結城は中瀬の提案に 『久留里線、亀山駅のカメラも借りてみようか。』 中瀬は壁に掛けてある時計を見て 『今日はそろそろ寝ようよ。』 結城は中瀬の言葉に壁に掛けてある時計を見て 『そうだね。明日も忙しくなりそうだし。』 中瀬は便利屋純一郎事務所兼自宅の隣にある、便利屋純一郎で借りてるアパートに帰って行った。 結城も寝室に入って眠りについた。
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