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下田の演説が終わり、結城達は大ホールの出入口を出たところにあるロビーに出た。
ロビーでは下田は色々な方面から駆け付けた来賓達と笑顔を交え挨拶をしていた。
下田とは離れた場所に居た結城は小山田に挨拶をするべく
『小山田さん、ありがとうございました。』
結城は小山田にお礼を言うと小山田はにっこり笑って
『いえいえ、来て頂きありがとうございました。』
小山田も結城と中瀬にお礼を言うとスマホの時計を見て、小山田は結城と中瀬に
『すみません、実は今日は千葉駅近くの千葉県庁に用事がありまして、今から急いで準備して特急わかしおに乗らないといけないのでお先に失礼します。』
中瀬は小山田の言葉に
『え〜、今からですか?忙しいんですね。出張ですか?』
小山田は中瀬ににっこり笑って
『まぁ、そんなところです。』
小山田の部下の穴山は笑って
『小山田さん、ロードバイクで千葉県庁に行けば良いじゃないですか?気持ち良いかもしれませんよ。』
小山田は穴山の言葉に笑って
『それも良いけど、多分ロードバイクじゃ間に合わないだろ。でも、それもやってみたいね。』
穴山は笑って
『ロードバイクで出張先に行ったら、その出張先でヒーローになれますよ。』
小山田は穴山の言葉に笑ってしまい
『ヒーローになれればいいけど、ひんしゅくを買う可能性の方が大きいかもな。』
中瀬は驚きの表情で小山田と穴山の会話に
『えっ、小山田さん、ロードバイクやってるんですか?』
結城も中瀬同様に驚きの表情で小山田と穴山の会話に
『ロードバイクが趣味なんて凄いですね。ロードバイクで風景を見ながら風を感じながらのドライブなんて最高じゃないですか。』
小山田は結城と中瀬の言葉に照れながら
『いえいえ、そんなそんな。まだまだ趣味に毛が生えた感じです。でも風を感じる時は気持ち良いですよ。』
穴山は小山田と結城と中瀬の会話に笑いながら
『何が趣味に毛が生えたって、雑誌に月刊ロードバイクって毎月出てるんですが、今月号で表紙を飾ってたじゃないですか。結城さん、中瀬さん、今月号はまだ本屋にあると思いますから見て下さいよ。凄くカッコいいですよ。』
小山田はまたまた照れた表情で
『ぐ、偶然だって。』
結城は小山田に
『表紙を飾ったって凄いじゃないですか。』
小山田は照れた表情のまま
『写真とコメントを送ったら偶然に表紙を飾ってくれる事になりまして。』
中瀬は穴山に
『で、その月間ロードバイクの表紙ってどんな感じの写真を飾ったんですか?』
結城は中瀬同様穴山に
『あっ、それ自分も同じ事思った。どんな感じの写真なんですか?』
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