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便利屋純一郎事務所兼自宅
『華蓮ちゃん、アニメ終わったからそろそろ寝なさい。』
敬子は洗い物を終わらせ茶の間でテレビを見ていた華蓮に言うと
『まだねむくないも〜ん。』
敬子は華蓮に
『寝不足しちゃうからそろそろ寝なきゃ駄目よ。明日も保育園でしょ。ママと一緒に寝ようね。』
華蓮はママの敬子に
『パパにおやすみいってからねる~。』
敬子は華蓮の言葉に
『それじゃパパにおやすみ言ったら寝るのよ。』
華蓮は笑顔で
『は~い。』
敬子は壁に掛けてある時計を見て
って、まだ帰って来ないぞ。まさかこのまま居酒屋大将に行った?
敬子は自分のスマホを手に取り
《電話にでられないか近くに居ない為、出られません………》
敬子は結城に電話をしたが、呼び出し音が数回鳴ったあとに留守番電話になってしまい敬子はスマホを切り
居酒屋大将に電話してみようかな………
そのまま居酒屋大将に電話をすると美和子が電話に出て
《結城君ならまだ来てないよ。そろそろここに来るんじゃない?》
『うん、わかった。美和さん、ありがとう。』
敬子はスマホを切り、少しずつ嫌な予感が過り
申し訳ないけど佳純さんにお願いしよう………
『もしもし佳純さん、敬子だけど大至急お願いがあるんだけど………』
《敬子さん、どうした〜?》
敬子は中瀬に事の説明をすると
《えぇ結城君が?まさか狙われたんじゃないの?わかった、今からそっちに行くね。私、華蓮ちゃん寝かし付けちゃうから。私も一緒に探すよ、》
『ゆっくりしてる時にごめんね。探すのは私一人で大丈夫よ。』
焦りを抑えながらも不安な表情をしている敬子はスマホを切って着替えて懐中電灯を用意した。
………………
ブオオォォォ~ン………
ヘッドライトがハイビームの状態で車のエンジン音が目の前に迫って来た。結城は近づいて来る車を見ながら
結構スピードが出てるじゃん。こんな場所でスピード出すと危ないよ。眩しい………しかもハイビーム状態かよ。
って、ヤバッッッ………
結城はその瞬間横に飛んだ。
おいっ!!俺を狙いに来た車かよっっっ!!
その車は結城に向かって突進してきた。車はまたUターンをして戻って来た。結城は慌てて走り出し
ヤバイッッッ!!速攻逃げなきゃ!!
車はスピードを上げてまた結城に突進してくると、結城はまた横に飛んだ。
車が入ってこれない路地に逃げなきゃ………
車はまたUターンをして戻って結城に向かって来た。
どこか路地は………
あそこまで逃げ切れば………
結城は思い切りダッシュをし、その路地に向かった。その時、聞き覚えのある声と言うか悲鳴が聞こえてきた。
ブオオォォォ~ン………
『純君っ!!逃げて〜っっっ!!』
ドカッッッ………!!
『嫌ぁぁぁ〜っっっ!!』
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