※※※※ 逾樊ョソ迹ェ遨コ ※※※※

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※※※※ 逾樊ョソ迹ェ遨コ ※※※※

手が震える。手が、震えてスマホの操作がおぼつかない。 「どうしよう、どうしたら、やだ、やだよ」 いつも見慣れた部屋なのに、違う場所にいるみたいだ。呼吸が落ち着かない。息が上手く吸えない。 私に何が出来るのか分からないまま、ただ救急車を呼ぶことだけしかできなかった。 なんとか一一九番とスマホに打ち込んだ。 「すみません、兄が、助けて……!!!!」 電話の向こうで、ことの詳細を聞き出そうとするオペレーターの声が聞こえたが、冷静さを失った私の耳には届かなかった。 「やだ、やだよぉ……」 涙が頬を伝う。これがおとぎ話や神話なら、この涙で目の前のひとを救えるのに。そんなことは現実では起こりえないと知りながらも、奇跡を祈ってしまった。
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