01 鬼の子

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幼い頃から呪いを恐れて、家族も抱きしめてくれなかったので、私は抱きしめられた記憶がなかった。 女児の鬼の子が200年も前なので、呪いの詳細を知っている者がおらず、呪いがどの程度で発動してしまうのかが分からないのが厄介だった。 唇と唇が触れ合った時にだけ呪いが発動するのか 接吻(キス)をしなくても、身体のどこかに唇が触れてしまっただけで、発動してしまうのか。 誰にも分からなかったので、死んでしまう可能性があるのだから家族にも避けられるのは当然だった。 呪われた鬼の子だから・・・・・。仕方ないと分かっていても、心の片隅で愛されたい。誰かに抱きしめてもらいたいと願ってしまう。     ———叶うはずのない儚い願いを。
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