01 鬼の子

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「今日も、(おに)の子学校来てんのかよ」 「鬼の子のくせに、よく学校来れるよな・・・・」 「鬼の子と、同じクラスとか本当最悪」 窓側の1番後ろの端っこの席。他のクラスメイトと異様に離された場所に私の席はある。 その席に座り、だんまりと窓の外の景色を眺めていた。そこに存在しているだけで、私は迷惑がられる。 どこからともなく聞こえてくる数々の悪口は、全て私に向けられたものだ。悪口を言われるのには慣れている。慣れているというよりも、もはや日常である。
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