02 転校生

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「・・・・・お前、鬼の子なの?」 眉間に皺を寄せて何か考えてるような顔で(つな)君は私に話しかけてきた。 鬼の子と言われてるのに怖くないのだろうか・・・・・ 私は答えていいのか分からず言葉に詰まった。 「綱君!私達が説明するから、鬼の子に話しかけない方がいいよ?」 「とりあえず、離れた方がいいぜ・・・・・ ———殺されるよ?」 "殺される"というワードは恐ろしかったからか、険しい顔をしながら、何か考えるように黙り込んだ。 殺したりする訳ないじゃん———。 心の中で反論したがなんだか言葉にするのが怖くて、口に出すことは出来なかった。
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