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「渡辺君、俺らが教えてやるよ!
あいつは・・・・・」
「お前からは聞かねぇ。
ここにいるんだから、本人に聞く」
クラスメイトの男子が言いかけてた言葉を途中でピシャリと遮った。低い声で言い放った言葉には迫力があり誰も言い返すことが出来なかった。
「お前・・・・・、人を殺すのか?」
尻餅をついたままの私の目線に合わせるように、綱君もしゃがみ込み私の顔を覗き込んだ。
鬼の子と言われてるのに動じることなく話しかけてきたことに驚いて、しどろもどろになる。
「殺さない・・・・・よ」
私が言葉を発するとクラス中が静まり返った。
普段は悪口を言われても、反論せずに声を出すことがほとんどなかったので、みんな驚いているようだった。
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