189人が本棚に入れています
本棚に追加
綱君は圧倒的な美形な顔立ちなので、女子が放っておくはずがなかった。
休み時間になると、綱君の席の周りは女子達が群がっていた。席が近い私は大変迷惑をしている。
「なんで引っ越してきたの?」
「どこの市からきたの?」
「彼女は?」
「好きなタイプは?」
ずっと質問攻めされ続けると、露骨に嫌な表情を顔に出して、重いため息をついた。
彼の話しかけるなオーラ全開の態度に、教室の空気がガラリと変わった。それまで、「キャーキャー」と騒ぎながら話しかけていた女子達は気まずそうな顔をして固まっていた。
最初のコメントを投稿しよう!