03 鬼の子に触れる手

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「———見過ぎだろ」 ボソッと呟く(つな)君の声で我に返った。と同時に見ていたことがバレていて、恥ずかしさで顔が赤くなっていく。 「鬼の子って———、 父ちゃんと母ちゃん、どっちが鬼なの?」 予想外の質問に、呆気に取られてしまった。 「・・・・・えっと?」 「お前って鬼の子なんだろ?でも、見た目は人間にしか見えないし、鬼と人間のハーフ?」 「———ぷっ」 今までずっと怪訝そうな顔をしていたのに、興味津々といった様子で聞いてくるものだから、思わず吹き出してしまった。 「なんだよ———。何が面白かった?」 「ご、ごめん。 私のお父さんとお母さんは人間だよ」 「じゃあ、鬼の子じゃないじゃん」 (つな)君は、不思議そうに首を傾げながら言った。
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