04 涙の理由

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「そうなの?理由あったんだ?」 様付けされていることに理由があることは知らなかったので、私も気になり会話に参加した。 すると、光希は立ち止まり私の目を見つめている。 「俺が男の鬼の子だから、様付けされたのが始まりだけど、様付けされるのに相応(ふさわ)しい人格になるように努力してるのは・・・・・(あかね)のためだよ」 「え?」 「茜が鬼の子の呪いのせいで、町の人から避けられたり嫌な事言われてるの知ってたから・・・・。 俺が同じ鬼の子として町の人に好かれてれば、そのうち茜も避けられなくなるかなって———」 恥ずかしいからなのか、私の目を見つめていた視線は、いつの間にか空を見上げている。 光希の顔が空と同じ夕焼け色に染まっていた。
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