05 呪いを探す鍵

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———鬼の子の呪いを解く方法 考えた事がないわけでは無かった。 鬼王(きおう)家に産まれてしまったから、鬼の子の呪いは背負っていかないといけないとばかり考えていた。 鬼の子の呪いを解く方法があるかもしれないという可能性は、考えないようにしていた。期待や希望を持つほど、辛くなるから・・・。 「・・・・・でも、お父さんとお母さんが調べてくれたよ?調べてもなかったって」 「それって、茜が生まれた頃の話だろ?  もう一回調べてみないか?俺達で」 「———って、これ言い出したのは(つな)なんだけどな!」 そう言って綱君に視線を向けると、「光希、馬鹿か。それ言うなよ!」と小声で肩を小突かれていた。 そんな2人のやり取りを見て、クスっと笑った。 呼び捨てで呼び合うようになり、さらに仲が深まっていたことも微笑ましかった。
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