05 呪いを探す鍵

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「知られたくない何かがある。とか?」 「知られたくない何かって?」 「よそ者の俺には分からねぇけど、立ち入り禁止にした理由が、なにかしらあるってことだろ?」 考え込むように、全員黙り込んだ。 言われてみると、いきなり蔵が立ち入り禁止になったのは引っ掛かる。 期待してはいけないのは、分かってるけど。 もしも、鬼の子の呪いが解く方法があったなら ———私も普通の女の子として生きれるのかな。 「私・・・・・、調べたい。 鬼の子の呪いを解く方法」 ドキドキと緊張しながらも、精一杯振り絞り、自分の気持ちを声にした。 反応が怖くて、恐る恐る綱君と光希の顔を見ると、2人は笑っていた。 「ハハッ。俺らは(お前)が止めても探す気だったけどな」 「鬼の子の呪いが解ければ、(あかね)は辛い思いしなくて済むだろ?」 「・・・・・ありがとう」 (つな)君と光希(こうき)の気持ちが嬉しくて、私の心は温かくなるのだった。
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