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アタシは桜がキライだ。
パッと咲き、パッと散る。
その一瞬のために無駄にエネルギーを費やし、あっけなく散る。
何をやっても上手くいかないアタシの人生そのもののようで。
アタシは桜がキライだ。
咲いてる時や、散り始めの花びらが舞い始めた時はチヤホヤされるのに、一度地面に落ちれば、もうどれも見向きもされない。
道端の隅に吹き寄せられ、塵や泥に塗れて朽ちていく姿は、アタシの将来を暗示しているようで。
アタシは桜がキライだ。
桜が咲いたとなれは、急にチヤホヤされ、皆が集まって、その桜の花を愛でる。
時にはその周りに集い、酒を飲み、大騒ぎ。
でも桜の咲かないその他の大半の時間は、誰にも見向きされない。
普段は気にも留めてもらえないその存在感が、まるで今のアタシのようで。
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