大口契約の仕事を請け負いました

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「杉原さん、営業に着いて来てくれないか!!」 「はい!!」 営業の水谷部長に同行し、赤坂のルポ本社ビルへ向かう。 受付を済ませて案内されたのはルポ建設のフロア。 応接室で待っていたら、20代後半ぐらいの男性が2人入ってきた。 1人は有名な人だからわかる。 ルポグループのCEO、永峰優司氏。 水谷部長もまさかグループ代表取締役社長が出てくるとは思ってなくて、かなり恐縮する。 「かなり面白い提案書だった。ただカタログの商品を載せるだけでなく、生活レベルで求められるグレードと、専有面積と間取りからサニタリーに当てられる面積を割り出し、それに合う規格の商品を一覧にまとめてあり、検討しやすかった」 名刺交換の後、永峰CEOから提案書を誉めて頂き、嬉しかった。 住宅設備メーカーの営業アシスタントだけど、自社製品の知識だけでなく、建築知識もある。 それを強みに私は営業成績No.1の営業ウーマンを目指していて、アシスタントから営業になるためのチャンスを狙ってる。 「エリア内のオフィス・ワーカーのニーズにそったアパート建設を考えていて、3つのブランドを立ち上げる事を検討している。で、サニタリー設備をこの提案書をまとめた君に任せたい。マンションの間取りと内装デザインに合う設備を発注したいから、設計に携わって欲しい」
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