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家族として
多分あからさまに様子がおかしかったんだと思う。自分が精神的にやばくなってるのには自覚があったけど、周りに人がいるときはなるべく荒れないようにしてたんだけど。なんで気がついたのか、お母さんが行動を取った。今まで一度もしたことがなかった交換日記を私と始めた。私の部屋の机の上にぽつんと置いてあるノートを見てなんだろうと不審に思って中を読むと、こう書いてあった。
「何か困ったり思ってることがあればここに書いてください。」
私は机の上のボールペンを手に取り、少し考えてからこう書いた。
「なんかもうストレスがしんどい。急に休校になるとか意味わかんない。」
その他多くのぐちをぐだぐだと書き連ねた。書いたノートはお母さんのタンスの上に置いておいた。
それから不定期にお母さんとの交換日記を続けた。毎日じゃなくて正直不満もあったけど、お母さんも忙しいからね。しょうがないよ。
こうしてしばらくの間私に楽しみというか文句のはけ口というかができた。
だけど、これもすぐに壊れた。
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