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「やっぱり頼れる社会人の先輩に人生相談したおかげですか!?」
「......冴島さんは僕の話聞くって言いながら爆睡してたくせに」
「そ、それは!」
あの冒頭の相槌ひとつだけで人生相談を完了した気になっている里依さんはそれはそれとして反省してほしい。
「里依さんが他人の人生相談に乗るとかどんなジョークなの? 自分の人生設計からやり直した方が良くない?」
この辛辣な一言は真である。普段は真が里依さんに言いすぎないかヒヤヒヤしているが、今回だけは真に全面賛成だ。
里依さんは若干不貞腐れながら、トマトを頬張る。
「そういえば私、先日職場でも女の子の相談に乗ったんですよね」
「へぇ、里依が? 凄いじゃない」
「カフェで働く高校生の子なんですけど、バイト先のお兄さんが大きくて怖いって。話しかけてくるときも注意しかしてこないらしいんですよ」
「......。」
何か、嫌な予感がする。
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