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「あーー......待って。待って。その大きいって巨体の横が大きいじゃなくて、背が高いの大きいじゃない?」
結果的に誤解が解けて良かったとか、そんな風に思えるほど僕の心は広くない。
話しかけるも何も包丁の持ち方から危うかったので、先程の里依さんばりに怪我をしない程度にアドバイスをしただけなのに。
「そこのお店の名前は、オーガニックカフェMaNaKaで、その子の名前は藤浦ミホ」
「そう! そうですよ緒方さん!! よく知ってーーあれ? ってことは......その......もしかして」
里依さんの上気した顔がみるみるうちに萎んでいく。
「今日のデザート、アイスを持って来てるんだけど冴島さんは抜き」
「えぇーーーー!?!?」
僕が里依さんのことをもう少し信用できるようになるのは、もう少し先。
おわり
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