ユキ

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「え?本当ですか!ええ!嬉しいです!」 「ご、ご迷惑はおかけしませんので!!」 あたふたと頭を勢いよく下げる。なんだか面白い人だな。 「そんな迷惑なんてとんでもない。これからよろしくお願いします!」 「は、はい!よろしくお願いします!!」 「えっと…お名前は…」 「ユキ…川口由紀といいます!!」 ユキ…ん?カワグチ? 「も、もしかして日本の方ですか!?」 「はい…日本人です」 「えええ!韓国語が上手すぎて、全然分かりませんでした…!いつから韓国に?」 ガチャッ ダンス場の扉が開けられた。 振付師のキムさんやバックダンサー達が入ってきた。 「おお、ハジュンさんお早いですねえ!」 「いえいえ、あちらの女性の方が早く来られていましたよ!」 ダンサー達はユキさんの方を見た。 「へえー!ユキちゃん頑張ってるねえ」 「い、いえ…!みなさんに遅れをとらないようにと思いまして…!」 謙虚で努力家なんだな。 なんだか、もっともっと話したい。
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