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ベッドから降りた私をウィルが支えてくれるんだけれど…本当は病み上がりでもなく、走れるくらいにぴんぴんしてるので申し訳ない。
「ありがとう…一人でも大丈夫」
「遠慮なさらず、さあ」
ウィルは私の手を取り、腰にがっつりと腕を回す。
「…執事って…お嬢様と距離が近いんだね…」
「もちろんでございます。ユリア様のご希望を肌で感じ取ることが何より大切ですから」
肌で感じるという表現は、実際に体験したり詳しく見聞きしたりして現実的なものとして感じ取ることや、強い実感と共に感じる様子を言うので、極近くにいてお嬢様が言葉を飲み込んだ時なんかにサポートするのだろうと理解した。
「わぁ…広い」
想像以上に広い空間に驚く私の隣で上着を脱いだウィルが
「さあ、どうぞ」
私のナイティのリボンをほどいた。
「…ウィル?」
「ああ…お忘れなのですね…失礼しました。この湯船のこちらに首を置いて頂いて、私が洗髪させていただいておりました。サーラよりも上手だとユリア様にお褒めいただいてから、洗髪とマッサージは私の担当でございます」
なるほど…あそこに首を置いて仰向けに頭がバスタブの外に出る…って…全裸でバスタブに寝そべる姿を公開するわけ?
「…脱ぐの?」
「お手伝いいたしましょうか?時折そういう甘えた様子のユリア様は誠に可愛らしくていらっしゃる」
またもや妖艶に微笑んだウィルは私のナイティをあっという間に脱がせ、スケスケのショーツを床に落として
「どうぞ、ごゆるりと」
あの爺さんのように私の胸を見るわけでもなく平然と言った。
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