もみもみ

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長い髪を洗い終えたウィルは器用に髪をひとまとめにすると 「お体を起こしましょうか?それともこのまま足も私が?」 「あ、起きる…自分でやります」 「では、私はお背中だけ」 バスタブに私を座らせたウィルは私の背中をオイル入りのお湯で撫でる。背中だけでなく、首や肩も後ろから撫でられ気持ちいい。一人でお風呂に入るようになったのは何歳の時だっただろう。人に髪や背中を洗ってもらうのはとても気持ちがいいものだと思い出した。 「このあとマッサージはオイルがよろしいですか?それともマッサージクリームにいたしましょうか?」 どっちがいいのだろう…洗髪テクニックから想像するに、どちらでも気持ちいいに違いない。どっちでも…と応えようと思ったとき…コンコン… 「スープをお持ちいたしました」 「すぐに出ます」 サーラとウィルがドア越しにやり取りする。 「ユリア様。お体のためにはお食事も重要ですから、一旦出ましょう。そのあとマッサージはあちらで」 ウィルは私の手を取りバスタブから出るように促すと、ふかふかのバスローブを背中から掛け、バスタブの向こう側にある診察台のようなベッドを指さした。マッサージの施術台ということだろう。本格的だなぁ。
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