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「まだ締め付けずに、ゆったりとしたお召し物の方がよろしいですね」
サーラが胸元の開いたサーモンピンクのロングドレスを手に
「これならユリア様のアンダーバストに合わせて切り替えがございますから、これだけで楽にお召し頂けますね」
と私にさっとそれを着せると、迷わず胸元に手を突っ込んでグイグイッとドレスの切り替えに胸を乗せる。これは…2揉みになるか?ならないか…
そして髪を整えるサーラと入れ替わって私の前に来たウィルが、何かクリームを手にすると私の盛り上がった胸に塗り始めた。
「それ…何?」
「保湿クリームでございます。お肌の張りも保つものです」
首までそれを塗ると再び胸にぷにぷにとクリームを塗り込まれ、どうせなら揉んで欲しいと思ってしまう。
「では参りましょう」
部屋を出るのは私とウィルだけのようだ。
「ふらつきますか?腕をどうぞ」
「ありがとう…」
病み上がりのふらつきではなく、慣れない靴のふらつきだったが私はウィルの腕に腕を絡めて応接室に向かった。
「お待たせいたしました」
そう言ったウィルと入った応接室のソファーには、眉目秀麗な男性と、その男性の左右に先ほど見た女性がそれぞれ座っている。
「ユリア」
そう言って勢いよく立ち上がった男性の手を、座ったままの女性二人が左右から引っ張った。
「あの子はラースのことも覚えていなくてよ?」
「もうあの子のことは諦めてよ、ラース。私を見てちょうだい」
「ねぇ、ウィル…」
「はい、ユリア様」
「サーラから説明を聞いた通りで状況は読めるんだけど…教えてもらっていい?」
「何なりと」
「こちらの姉妹は二人で一人の男性とお付き合いされる趣味嗜好なの?」
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