もみもみ

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「ユリア様、本日はご挨拶だけということで、お部屋に戻りましょう」 「ウィル、君のおばさまはお元気かい?」 「おかげさまで」 「ユリア、サーラはウィルのおばさまだよ。もう聞いていた?」 ラースは私の背中を撫でながら私の顔を覗き込んだ。ブンブンと首を横に振ると 「一番に自己紹介しそうなところなのに、二人のどちらからも聞いていない?」 「聞いていません」 「そうなのか…隠す理由が何かある?それからユリアは僕にもっと気軽に話をしていたよ。ねぇ、ウィル?」 「…はい…」 私がラースに丁寧語でなかったことが判明した。 「私は…両親のことを何と呼んでいました…いたの?」 「お父様、お母様だね」 「お父様に会えますか?」 「只今、来客中ですが夕食はご一緒にご用意しましょうか?」 「お願いします」 お父様が一番信用出来るかと思ったけれど、夕食の場ならお母様と姉妹も一緒か…まあ、状況把握には必要な情報収集の場になるか。誰が信用出来るのか見極めないと… 「僕も夕食はご一緒させていただくよ。ユリアは少し休む?部屋まで送るよ」 よし、昼寝をすると言って追加もみもみをせねば…まだ280回くらいで終わっているはずだ。
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