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「ユリアは目覚めたばかりで、しかも記憶がない…いつか戻るかもしれないが…」
ぜーったいに記憶は戻りません…お父様。でも、戻るかもしれないと皆に思われている方が騙されない?
「私の大切な娘だということには変わりない。いつでも聞きたいことがあれば聞きに来なさい。皆も、今ずっと聞いていただろう?ユリアはこれだけはっきりと物が言える。その場で自分都合の返事をしていては後々嘘は露見する。ユリアに誠実に接するように徹底するようにお願いする」
「「「かしこまりました」」」「「「承知致しました」」」
食事が終わると
「ユリア、今度は僕の屋敷に遊びにおいで。迎えに来るよ」
ラースが私の手の甲にキスをする。ひぃっ…どっきどきです…手の甲にキスなんてする人を見たことないし、もちろんされたこともない。しかも眉目秀麗な男性からときた…
「ぁ…はいっ…是非ぜひ…いつか…?」
「これだけで照れて…可愛い。僕も会いに来るよ。おやすみ、ユリア」
チュッ…もう一度、手の甲にキス…これは今夜は洗わない方がいいのかと思えるほどの出来事だ。豊かな美乳はイケメンもキスも呼び寄せるというのは、いつ、どこの世界でも共通なのか。
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