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つるつる
用意が出来たとウィルが呼びに来た時には234回…覚えやすい数字で良かった、とホッとしてベッドから降りる。そして脱がされるという行為は恥ずかしいので、バスタブの横でサッとナイティを脱ぐ…どのみち脱がねばならぬなら。だいたいこのナイティはスケスケだしね。
「ユリア様…失礼します。このお肌は、どうされたのでしょう?痛みますか?」
「ひゃぁ…ぅ…ん…」
ウィルの指先が私の胸に触れるか触れないかで動いておかしな声が出てしまう。
「こんなに赤いのは肌荒れ?何も出来てはいないようですが…しかも両胸…同じように…」
背を屈めて私の胸を覗き込む彼の目は真剣だ。
「原因が分からないとお手当ての方法が分からないですね…失礼します。ここ…押さえて痛みや痒みはございませんか?」
おーっと…これは‘ひと揉み’にカウントしていいのだろうか…彼が長い指先で、先ほどまで私の小さな手が必死に揉んでいた箇所をゆっくりと押さえる。私の手では手をいっぱいに広げてすぼめて、広げてすぼめて、必死だけれど、大きな手ではこんな風に掴めるんだ…
「ユリア様?」
もう一度呼ばれ、至近距離でバチッと音を立てて目が合うとウィルの目の色が変わったように見えた。嫌な感じではなかったので、私はちょっと仕掛けてみた…カッコ良く言ってみただけで嘘を言っただけなんだけど。
「胸を毎日せ…あっ…500回…揉まないと…萎んじゃうっていう夢で目覚めたから…怖くて揉んだの」
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