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「それは恐ろしい夢でしたね、ユリア様。この国の大人の女性が最も恐れることはバストラインの崩れ…萎む、縮む、垂れる、離れる…そんなことは、このウィルが絶対にさせません」
肯定からの力強い宣言は頼もしい限りだが、赤くなったところを手当てするかのような‘フェザータッチなでなで’がくすぐったい。
「どんな風に揉めばこんなに赤くなるのかは分かりませんね。これは胸を支える細胞を破壊するような行為です。絶対にしてはいけないことです。二度としないで頂けますか、ユリア様?」
全裸でイケメンに怒られている構図は恥ずかしいのだが、この胸を手放したくはない…こうなったらヤケクソだ。
「でも…正夢だったらと思うと…揉まずにいられないわ」
「私にお任せください」
「ほんとっ?ウィルが500回揉んでくれるの?」
前のめりになって言ってから…何という会話だと冷や汗が出る気がしたが
「必ず。私が執事学校でエステティシャンコースはもちろん、女性の体を徹底的…徹底的に理解するコースを全て受講した、その知識を結集して揉ませて頂きます。ユリア様自身が揉まれる場合のやり方もご指導致しますのでご安心を」
ウィルは私に恭しくお辞儀した。胸を揉むだけでいいんだけど…女性の体を徹底的に理解?徹底的を強調したよね?お嬢様の執事って大変なのね。
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