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「うつ伏せでお休みください」
地方から別の地方の大学へ進学して安いアパートで一人暮らしをしていた私がエステなんて経験したことがあるはずもなく、言われるままに全裸でうつ伏せになると、使っていたのとは別のタオルが腰からヒップへと掛けられた。
「今日はマッサージクリームを使いましょう。ユリア様のお好きなオイルは、もう少しお時間のある時にゆっくりと…こちらの香りでよろしいですか?ご気分で使い分けておられたので、こちらもございます」
そう言って、香りが分かるように蓋を開けて顔に近づけてくれたクリームは半分近く減っていて、以前から使用していたことが分かる。
「最初の香りでお願い」
「承知いたしました」
ウィルの温かく大きな手がフルーティーな香りのクリームをゆっくり、ゆったり…しっかりと私の背中に塗り広げたあとは、心地よい圧を掛けながらも指先をしなやかに動かしていく。エステティシャンの手つきってちょっとえっちな感じだね…はっ…私は何てことを考えているんだ。以前の体は絶対に人目に曝せないと思っていたけれど、理想的なバストを手に入れて裸体を爺さんやウィルに曝すうちに思考が怪しくなってきた…と一人で恥ずかしくなる。
「ユリア様のお肌がうっすらピンクに色づいてきました…」
何で吐息まじりなの?ああ…力を入れてるからそういう呼吸か。
「気持ちいい、ウィル」
私がそう言うと腰からバスタオルが剥ぎ取られ、追いソースならぬ‘追いクリーム’が腰に広げられた。そして更なる追いクリームが私のヒップへと広げられ
「ぇ…」
ヒップアップを目指す方向、足からヒップを持ち上げるように繰り返しウィルの手が動く。
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