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もう私に触らせまいと思ったか、私には無理と思ったか、ウィルは体を起こすと私の胸を揉み上げる。ゆっくり…ゆるゆる…じんわり…目を閉じて自分の胸の柔らかさとウィルの手のひらと指先を感じていると、本当に柔らかな温かい出来立てのお餅か焼き上がったばかりのふわふわパンの気持ちになる。
「上手だね…ウィル。ずいぶん練習したの?」
「…それなりに…はい…」
ウィルにしては歯切れが悪く感じたけれど、私には執事学校のことは分からない。
「これを実習してもらうモデルさんはお得だね…気持ちいい…ちゃんと数えてる?」
「…はい」
「…ぁ…」
揉み上げた彼の手が僅かにピンクの部分に触れたようで、目を閉じたまま小さな声が出た。いやいや、いかがわしい行為の最中でもなく、淫らな行為の最中でもないんだから、お口はキュッとチャックよ。
「お顔にそんなに力を入れられてはマッサージ効果が半減です。全身の力を抜いて頂きませんと…」
そう言いながらウィルの手が動くと、プルンッ…私の胸が揺れた。おおぉぉぉ…感じたことのない振動を体に受けて口角が上がったことを自覚すると
「ユリア様…お綺麗です…とても」
ウィルはバスタオルを取って追いクリームを手にすると、足に塗り広げ始めた。
「え?500回は?」
「続きもいたしますが、全身のケアも大切です。バストマッサージは私の手を思い出して、ユリア様自身が少しやってみて下さい。私がきちんと見せて頂いてちょうきょ…ごほごほっ…失礼しました。ご指導致します」
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