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「ではここまでにしておいて、残りは午後に致しましょう」
え…ぇ…何か変なのは放置…?ぼーぜんとする私にさっさと水を飲ませて身支度をさせると部屋の椅子に座らせたウィルは
「朝食を運んでもらいましょう」
と部屋を出た。座っていてもモゾッと落ち着かない…ふぅ…ウィルのマッサージが気持ち良かったことは認めずにいられない。ユリア嬢がお気に入りのオイルならどんな感じだろうか、という期待もある。
「残り117回って言ったよね…私なら234回か…」
そう思ってドレスの上からそっと胸を揉むと
「あ…」
ウィルが戻って来た。
「ユリア様、ドレスの上から揉むのは注意が必要です。布とお肌の摩擦は本来避けたいところですから」
そう言いながら私のすぐ後ろに立ったウィルは
「もう少し揉んで差し上げましょうか?」
「ぃい…いい…もうサーラも来るし」
「遠慮なさらず、お心のままに」
私の耳元で囁く。モゾッ…がキュッとした私は
「…ウィル…ちょっとだけお願い…」
小さな声で恥ずかしいお願いをした。
「失礼します」
ウィルはそう言ったと思うと、座った私の後ろから胸元の開いたドレスに手を入れて直接肌に触れ胸を揉む。
「ぁっ…」
その力強さにキュッが反応してマッサージではない何かを感じる。
「やっぱりいい…ウィル…怖い…」
「…怖いですか…では、やめておきましょう。ユリア様のお体はお好きなマッサージを覚えていらっしゃらないのですね。ご心配なく…もう一度、ゼロから覚えて頂きますから」
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