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食事も美味しいが、この超微炭酸のお水が美味しい。
「炭酸は苦手なんだけど、この微炭酸は美味しい」
「僕も同じだよ。シュワシュワは子どもの頃から苦手。でもこの水は好みなんだ」
「失礼致します」
私達が食事をもう少しで終えるというタイミングで、ポイヤックさんが蓋付きの美しい陶器を持って現れた。
「こちらに掛けてもよろしいですか?」
「はい、もちろんです。ポイヤックさんに教えて欲しいことがありますから」
「では、お隣へ失礼致します」
「この前はラースは一人だった?ポイヤックさんはいなかったでしょ?」
「早速の質問だね。執事は主人の代行となる場合もあるんだよ。だからあの時は、僕の仕事を代理で出来ることをポイヤックに頼んでいた」
最後の一口をモグモグしながら聞きたいことを整理する。順番に執事を理解すべきよね。
「執事学校って何を習うの?執事ってどんなことをする人?」
「では、私からお答えします。こちらにデザートがございますからごゆるりと」
ポイヤックさんが持って来た陶器の蓋を開けると、中は5つに仕切られていてクッキーやドライフルーツが詰まっていた。
「執事は、まず主人のプライバシーや財産を守るのが最重要です。その上で時間やリソースの管理、重要な連絡の管理などをさせていただきます」
「ラースの場合はぴったりと当てはまる気がするけど、私やライラたちに当てはまる?」
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