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爺さんの部屋にはやっぱり薄紫色の灯りが点いており、懐かしい感じさえする。
「今日の残り回数をワシが揉んでやる」
「自分で出来るよ」
「ワシなら半分の回数で済むじゃろ?」
「一応は男ってこと?」
「そうじゃ。昔々は男じゃったから一応は男。今じゃ欲も欠乏しておるがな」
「信じられない。すぐに胸を触ってくるくせに」
「赤ちゃん返りじゃの」
「そんなくだらないことより、重大な疑問があるんだけど?」
「…ワシにくだらないなど言う奴の都合いい話など聞かん」
「じゃあ…10揉みでどう?」
「もうひと声」
「15回」
「重大な疑問のわりに小出しじゃな」
「…わかった…20回ね」
「よし。ワシが先じゃ」
「ひゃぁ…っ…」
爺さんは私の椅子の座面に立つと、ドレスの中に手を入れてもみもみする。
「よし…こんな感じでいくぞ…」
「もう3回だよ」
「まだポジショニングだけじゃ」
そう言ってゴクンと喉を鳴らした爺さんの手は、私とそう変わりない大きさだと思うのだが、私がもみもみするのとは全く違う感触で揉む。私は高速で挟むって感じだったから赤くなったのかな…その胸をウィルが見つめて…揉み方を教えて楽しんでいたってことか…
「はぁ…」
しまった…爺さんの吐息で気づいた…考え事をしていて数えてない。
「もう20回だよ」
「11、12、13…ぅう…」
ぅう…?
「爺さん、私の疑問に答える前には心臓を止めないでよ」
「12、13、14、15…」
「いつまでも12、13って言ってんじゃないわよっ」
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