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「湯あみの準備をさせましょう、だけでいいと思わない…?」
「ポイヤックはユリアと友達になりたいようだね」
「…わかりづらい…」
「最短、的確な報告はお手のものなのに、わざわざ一言ユリアと遊んでいるんだよ」
「私は…どうすれば?」
「ツイリン爺と仲がいいように仲良くすればいいと思うよ。僕だけは特別でね」
チュッ…わっ…額にキスが降り慌てる私を見て
「ラース様、ユリア様とのお戯れは鼻血の様子とご相談の上でお願い致します。ベッドの白いシーツが鼻血で染まるのは…他のもので汚されるなら構いませんが…鼻血はユリア様がお恥ずかしいかと」
ポイヤックがまた言う。アナタのセリフの方がよっぽど恥ずかしいわ。他のものって…何…?‘18歳以上ですか?’っていう画面の向こうにあったコミックのあんなことや、こんなことの挙げ句…たらーん…
「ほら、ラース様…鼻血注意報継続中ですよ。では、失礼いたします」
ポイヤックの後ろ姿を見送る私の鼻を、ついに自ら押さえたラースが
「ユリアの体からこれ以上の血を流したくはないけれど…僕はユリアに触れるよ、少しずつ。ユリアから触れてくれると大丈夫かもしれないよ?やってみる?」
そう首を傾けた。
「…いつか…たぶん…」
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