らぶらぶ

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らぶらぶ

「ユリア、不自由はなかった?」 私の目元が腫れていないかを確かめるようにそっと指先で触れながら顔を覗き込んだラースの髪が少し濡れている。ボタンを3つ開けたシャツの裾がパンツから出ているルーズさと合わせてセクシーさが倍増…いや、5倍増なんだけど? 「カイテキ…」 「それは良かった。とても綺麗だ、ユリア」 チュッ…頬にキスしたラースが私を座らせてくれるが、私の動きはロボットだ。 「食前酒…りんご酒にしようか」 彼はチェストのガラス戸を開けてりんご酒のボトルと、小さなグラスを2つ出すとチェストの上でりんご酒を入れる。そして私の隣に座ると 「ようこそ、レーゲル邸へ。乾杯」 美しいカッティングの施されたグラスを掲げる。 「ありがとう。乾杯…ここはフルーツが豊富なの?」 昼間のドライフルーツにフルーツティー、そしてりんご酒…うん、美味しい。 「うちには果樹園があるんだよ。年中何かが実ってるね」 「うちにはって、庭?」 「そんな感じ。この建物の裏は建物の何倍かの広さの果樹園なんだ」 「じゃあ、ドライフルーツとかも自家製ってこと?」 「そうだよ。気になる?」 「なる。フルーツ大好き。ぁ…たぶん…」 「そういう予感も楽しいね、ユリア」 チュッ…唇の端に触れるキスをしたラースが 「明日、一緒に果樹園に行こう。僕も今、何が実っているか知らないんだ」 と笑った時、ドアがノックされて食事が運ばれて来た。ドナ、ナイスタイミングだよ…私のハートには、どきどきの休憩タイムが必要だからね。
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