らぶらぶ

4/15

1396人が本棚に入れています
本棚に追加
/103ページ
目の乾燥を感じてパチパチと瞬きすると 「それさえ可愛いって、ユリア…どうなってるの?」 と唇を重ねるラース…あなたこそ、どうなってるの?瞬きくらい生きてりゃ誰でもしますけど…ぅ…ぁ…彼の舌が入ってきたので、自分の舌を巻いたような状態でスペースを開ける。 うん?違うか…絡ませるのか?ベンチの隣へどうぞと席を譲るんじゃない、スペースを開けてどうするの。きっすなのよ、これは。 ゆらゆらと動く彼の舌の動きは読めるはずもなく、とりあえず通常の位置へと自分の舌を戻そうとする。すると当然、いつもは舌が一枚しか収納されていないスペースに二枚の舌が共存するのは狭苦しく、べっとりと重なり合う…ぅおぃ…体を重ねるとか言うけれど、その前には舌を重ねるんだね…ぁ…ゾクッとドクッと脈が跳ねた時には、彼の舌が私の舌を舐めるように動き、さらに上顎を舐めた…はぁ…ぁ… 大人のキスというのは、お腹がもぞもぞするのか…忙しなく動く心臓の筋肉痛を心配するのはやめて、心臓の筋トレだと思うしかないレベルでドクドクいっている。 燃えるラースもドクドクなのかと、そっと彼の胸の辺り…キスしたままなのでおそらくその辺りに手を置くと、ラースは私の手をシャツの中の肌に触れさせた。 「ほら…熱くなってるだろう?ユリアのせいだね」
/103ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1396人が本棚に入れています
本棚に追加