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両方のリボンがほどかれたとき、コンコンコン…
「ユリア」
ラースは私を抱き上げ…わぉっ…お姫様抱っこ…ベッドにそっと下ろすと
「照れてるんだよね…可愛い」
チュッ…唇にキスしてから布団を頭まで被せてくれた。
「どうぞ」
ノックから返事するまで長くても、ポイヤックやドナは再度コンコンもしないし、ドアを開けることもないんだ。
「失礼致します。お下げしてよろしいですか?」
「手早く頼む。ユリアが待っているからね」
はぁ…?私?
「かしこまりました」
えぇ…?ドナ、普通?
「このおリボンも一緒にお下げしても?」
「そうだね、縛ったりする趣味はないから」
ふぇ…?縛ったり?
「左様でございますか。またいつかのスパイスに御入り用でしたら、肌に優しい物を見繕って参ります」
ドナ師匠…そういう方面に造詣が深いのですか…
「ってことで、明日はいつもより1時間遅く部屋に来てくれとポイヤックに伝えて」
「1時間でよろしいですか?」
「それ以上は僕のライバルのドナがヤキモチを妬くからね」
「よくご存知で。ではユリア様の天然メタリックボディをお楽しみ下さいませ…羨ましい…」
「さすが、ドナ。天然メタリックボディ…いくらうまく言っても僕のものだよ」
「承知しております」
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