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カチャカチャという音が止み、ワゴンが下げられて行く気配に
「ドナ…美味しかった。ありがと…」
お礼が言いたくて、恥ずかしいけれどちょこっと布団から顔を出す。
「次はユリア様が美味しくいただかれてくださいね。あ…ラース様をお召し上がりになるのもよろしいですね」
「アワワ…」
「そのままでよろしいですか?セクシーナイティのご用意もございますよ?あ…それとも…」
そこで言葉を区切ったドナは
「失礼しました。すでに全てを脱ぎ捨てておられるかもしれませんね」
と一人で納得している。
「いやいやっ、ちゃんと着てる。見てっ、ほらっ」
ガバッと布団ごと起き上がった私を見て
「少々ときめきが減退する展開です…失礼致します」
ドナは明らかにガッカリとして出て行った。
「なんか…すごくガッカリとさせてしまったみたい…悪いことをしたかな?」
「半分くらい脱いでいた方が良かった?…こうして…」
ラースは私のドレスの背中のファスナーを下げると、それを肩から落とす。
「素晴らしい…アートだね、ユリア」
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