らぶらぶ

11/15

1396人が本棚に入れています
本棚に追加
/103ページ
そこからのラースは両手だけでなく、唇と舌、熱い素肌を存分に使い、私の全身を愛撫する。彼は巨大なナメクジのように、私の体から離れることなくゆっくりと上へ下へと移動する…ふぁ…ぅん…ふわふわとしたり、じわりじわりと熱くなったり、ぞわぞわしたり、きゅっとなったり…私は自分の体が百面相しているような気持ちになりながらも、次々と蜜を産み落とすのだ。 「肌が光っているだけでなく…ここもキラキラだね、ユリア」 「ぁあ…ぅん…そこお喋り…ゃぁん…」 「また溢れてきた」 レロッ…あぁぁ…本当に舐めるんだ、そんなトコ…だけど確実に快楽を生む行為だということは分かる。ラースが大きく舌を使って流れ落ちる蜜をシーツの真上から真っ直ぐ、ゆっくりと上へ上へと舌を動かし、躊躇うことなく蜜壺へ舌を埋めながらも更に上へと動くと…ここが終点だとでも言うようにコリコリッ…ひゃぅ…あぁぁ…ぁ…全身が鳥肌で覆われ、その立ち上がった細胞ひとつひとつが小刻みに震えてから脱力する。 ラースの体は動かず、長い腕が伸びて両胸を揉むと同時に、硬く尖らせた舌が私の体内へと埋め込まれた…ぁ…ぃあぅん… もう脱力したままで何も考えられない。ただ次々に襲われる未知の感覚に身を任せて、自分でも初めて聞くような声を部屋に響かせた。 「うぅ…ぁ…あぁぁ…ラー…ぅん…」 彼の片手がどこかへ行ったと思うと、初めての違和感に腰が浮く。 「指…一本入った…痛い?」 「…痛くはない…」 「そう…良かった…僕の熱はこの何倍もの質量でユリアを魅了するよ、きっと…」
/103ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1396人が本棚に入れています
本棚に追加