準備運動

2/4

122人が本棚に入れています
本棚に追加
/43ページ
 尻の中に入ったぬるま湯は、数分と持たず『出してくだせえ!』と暴れ始めた。背筋がピンと張って、脂汗がこめかみを伝ってくる。堪らず立ち上がろうとした7の肩を、ヨシュアが押さえた。 「ご褒美が欲しくないのかい? 残念だな、7。もう二度と会うこともないだろう」  ――それだけは嫌でござる。  必死の形相で7が我慢する。そうは言っても、ぬるま湯が直腸で大暴れしているのだ。身体はプルプルと震え、肛門筋を最大出力で締める。  意地の悪い顔が近づいてきて、7の顔を両手で包んだ。柔らかい唇を重ねてくる。  流石は相手も生粋のバリタチ。ヨシュアはえげつない程、キスが上手だった。指をねぶられた時もそうだったが、唇の存在が18禁なのだ。顔面に性器が張り付いていると言っても、過言ではない。  そんな事を本人に言おうものなら、シャワーヘッドで殴られるどころでは済まなさそうだが。  7は腹痛に悶えながら、ヨシュアの唇を貪った。上唇に優しく歯を立てれば、ヨシュアの甘い溜め息が零れてくる。互いの舌を吸い、絡めて、口腔内を愛撫しあう。ふいに、完全に怒張したヨシュアの雄が目に入った。  ついに「ああっ」と鳴いてしまった7。サファイアブルーの瞳が歪んで、7の唇をまるっと食べてしまった。顔は両手でがっちりとホールドしたままだ。 「んん! んんんんん!」  ――限界。マジ限界。俺は尻から漏らす! 暗黒史が爆誕する! 「よく頑張ったね、7。トイレに行っておいで」  ヨシュアの満足しきった顔が見えた時、7は既に走り出していた。ケツ筋に全神経を集中させる。「フフッ、可愛い」と呑気な声が背後から聞こえた。 8482baba-b582-4fc9-891b-ed7a841702cb  
/43ページ

最初のコメントを投稿しよう!

122人が本棚に入れています
本棚に追加