健全なデート

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 ヨシュアは、自分の涙に全く自覚がないようだった。濡れた掌を『なんだコレは?』という顔で見ている。 「アハッ、ばれちゃいました? 俺、もう我慢できねえっす」  笑いかけた7は、ヨシュアに唇を重ねた。筋肉質の腕で優しく、細身のスーツを抱きしめる。「タチは私だからな」そう言いながらも、すがりつくように唇を貪るヨシュア。その姿はまるで、親を求める赤子のようであった。
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