ご馳走、現る

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 赤ワインに口を付けながら、ヨシュアが上目遣いに見つめてくる。『貴方のケツもマシュマロみたいです』そう言いかけた(セブン)は、大人しく頭を差し出した。細くて高い鼻が、(セブン)のフワフワとしたブロンドに触れる。 「フフッ、可愛いね。汗の匂いも素敵だ。今日はこれから予定あるの?」 「ない! ないです、全く何も。本当に何にもありません! その……ヨシュア様は、()()好きですか?」 「ケツ? ああ、お尻の事か。私達のような者にとってご馳走じゃないか」  一体何の話をしているんだ、こいつらは。    話について行けなくなった上官達は(セブン)に「ヨシュア様をご自宅までお送りしろ」とだけ強めに告げて店を去って行った。  一時間後  (セブン)はヨシュアの居室に居た。  慣れた感じでワインを嗜んでいたヨシュア。彼は、想像以上に下戸だった。 b0fa549a-a903-45a7-b4ca-80dd6d35b93a
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