タチはどっちだ(※微グロ単語注意※)

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タチはどっちだ(※微グロ単語注意※)

 トロンとした目のヨシュアは、7におんぶされて上機嫌だった。手には革靴を持って、7の耳元でやたらと饒舌に喋りまくっている。  その度に、7の下半身が固さを増して甘い痛みに襲われた。  ヨシュアの住まいは、州都市部の高層ビル最上階にあった。2フロアを居抜きしている邸宅は、人気がなく静かだった。 「ヨシュア様、着きましたよ」 「ああ? うーん……抱っこして。抱っこ」  背中のヨシュアがモゾモゾと動き出して、7は心の中でガッツポーズをしていた。ベッドまで、後10メートル。鍛え上げた腕を器用に回して、細身の身体を前側で抱き直した。お姫様抱っこならぬ、王子様抱っこである。  ヨシュアは持っていた革靴を放り投げると、上気した顔を厚い胸板に寄せた。 「フフッ。7、もう硬くなってるんだね。お尻に伝わってくるよ」 「当たり前です。ヨシュア様は自分が美しいのを知ってるんでしょう?」  幼子のように振る舞うヨシュアは、結構上背があった。7には届かないものの180cmは確実にある。妙に色気のある女性的な顔立ちをしているので、ややもするとアンバランスに映った。当然、手足も長い。  細い指が7の唇を悪戯になぞる。その度に、ゴクリと唾を飲み込んだ7の喉仏が上下した。ヨシュアの赤い舌が這ってきて首筋の汗を舐める。音を立てた舌は、飴玉でも転がすように喉仏を愛撫し始めた。  喉仏は急所だ。普段なら絶対に触らせない。  それなのに、されるがままだ。不快と快感の狭間を揺らぐ独特の感覚に、7の肌が粟立った。  ――ようやくベッドだ! もう我慢出来ねえ。  ヨシュアをベッドに横たわらせた7は、当たり前のように彼を組み敷いた。サファイアブルーの瞳が見上げてくる。唇が重なった刹那、ヨシュアが7の腕を取った。そのまま転がって、上下が逆になる。
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