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視覚情報とは恐ろしいもので『指を舐められている』その様を見ているだけで、自然と空いてる手が自分の雄に行ってしまう。
四つん這いになっているヨシュアの眼前で、膝立ちをする全裸の7。雄を擦り始めた彼は、口腔内を指で愛撫した。何故か「すいません」と謝りつつ、ヨシュアの歯茎を撫でまわす。
上顎の突起をツツとなぞった時、ヨシュアが「あんっ」と切ない声を上げた。上目遣いのサファイアブルーが、7の翡翠色を捉える。その美しさに7の身体がブルッと震えて、果てようとしたまさにその時。ヨシュアがようやく嘔吐して、いきなり体勢を崩した。
「あ」
声を出すのが早いか、7は粘り気のある白濁をヨシュアの顔にぶっかけてしまった。
そのまま立て続けに何度か嘔吐をしたヨシュアが、ようやく落ち着きを見せ始める。このままなし崩しにしたい7が、びしょ濡れのスーツを脱がせようと手を出した。
ゴッ!
何の前触れもなしに飛び出して来た拳が、7の顔面に容赦なくめり込んだ。
「貴様、私を誰だと思っている」
散々嘔吐してスッキリした顔のヨシュアが、鬼の形相で7を見下していた。
「そんなつもりじゃなかったんですよ! これは事故です」
「可愛らしい顔をしているからと誘ってみれば、図々しい男だな。こんな事をされたのは初めてだ」
「え? いやでも、めっちゃスケベで堪んねえっすよ」
ゴッ!
再び、7の顔面に拳がめり込む。
「お前は大人しく、私に穴を差し出せばいい。勘違いをするな」
「……ヨシュア様は下ですよね? だって、そういう顔じゃないですか」
「何がそういう顔だ。お前、バカだろ。私はタチだ! 顔を汚して良いのは、この私だけだ!」
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