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またあえたね
私はあなたが大好きなんだ。
とても大切なお友達だから。
子どもの頃に出会ったあなたは、とっても可愛い女の子。
希望と夢を閉じ込めたような目で、私を見つめてくれた。
おそろいのフリルがついたワンピース
ママに内緒でお化粧をした時間
食べられないと分かっていても、クッキーと紅茶を並べて
お日様の気持ちがよい庭で遊んだこと
ふわふわのお布団にくるまって
外では話せないお話をたくさんして 眠ったこと
ずっと 片時も忘れたことがない。
だって あなたは大切だから。
小さい頃から一緒に過ごした 何よりも大切なお友達だから。
大好きで 大好きで 大好きで
もちろんこれからも
ずっと ずっと ずっと一緒にいられる
そう思ってた。
「いい加減 お人形遊びは卒業しなさい」
「うわ怖っ よく部屋に置けるよね~・・・」
「ごめん ちょっとそういうの趣味じゃないから」
あなたと一緒に過ごしてきたから
投げられた言葉
何となく意味が分かった。
なんで?
なんでそんなこと言われなくちゃいけないの?
目の前が真っ暗になった。
だって
大切なあなたが壊されていく気がしたから。
本当は こんなことしたくなかったけれど。
ひどい言葉を言った奴らは 一人ずつ
追い詰めて 追い詰めて 追い詰めて
壊していった。
当然だよ。
あなたを悲しい顔にさせた奴らを許せない。
あなたを否定することは私を否定するってことだから。
当然 当然
これが私の正義であり
あなたと私を守るための正当防衛。
そう思うでしょ?
ねぇ なんであなたまでいなくなったの?
私をおいて あなたはどこへ行ったの?
あなたにとって 私は大切なお友達じゃなかったの?
あなたは逃げて 逃げて 逃げまくって
私はあなたを追いかける。
おいていかないで。
私をおいていかないで。
あなたがいなくなってしまったら
私は何のために存在すればいいの?
おいていかないで。
私をおいていかないで。
あなたとずっと一緒にいたい。
ただそれだけでいいから。
あなたのために汚した手を握ってくれるだけでいいから・・・
ねぇ
一人にしないで・・・
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