光の先へ

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この先のことを考えると、忍イタチとはもう戦いたくないな、ステータスを確認してみるとさすらい人Lv2になっている。最大HPMPは変わっていない。 「隠密で戦闘、避けられないかな?」 呟いて隠密で道を進む、レベルupのお陰かさっきより捜索範囲が少し奥へと広がり、前進していると少し余裕を持って忍イタチを発見することができた。忍イタチは主に道の方を見ていたので迂回してみる、平原に入り隠密で辺りを警戒しながら迂回すると忍イタチは立ったままでこちらに一度も気づかない、そのまま行けてしまった。このまま平原を進んで行って道に迷うといけないので道に戻る。その後道を忍忍(にんにん)していると二度忍イタチを見かけたが平原に迂回して道に戻って避けて進んで行くと忍イタチが出なくなった。 しばらく忍忍していると道に赤い輪郭が見えた。魔物である、それにもやけに細長い、新種か、やってみるか、近づいてみると槍の射程距離まで行ってもこちらに気づいていないようだった。名はカラミ(そう)、道にある細長いのは(つる)で本体は草陰に同化している。同化した草に向かって投げ槍すると草の魔物が槍を生やしてこちらに向かってきた。以外と早い、草の白い根が途中から2つにわかれていてそれを足のように動かして走ってくる。向かってきたカラミ草を石の槍で刺すと蔓を鞭のように振るってきた。2のダメージ、お返しに突き刺すと萎びれて粒子へと変わる。3回か、落としたのは魔石と辛味大根だった。恐らく道に張ったあの蔓で絡んで転ばして襲ってくるのかもしれない、カラミ草だけに……投げ槍が出来る俺には意味ないがな。 そして忍忍して進むとまた道に蔓が見えた。投げ槍し、襲って来たところを刺し、長くて避けれない蔓を喰らう、2のダメージ、そして刺すと倒せた。HPは38。さすらい人Lv3になった。最大HPMPは変わらない。この先道の向こうに何本か蔓が見える。無駄な戦闘は避けるか、原っぱと道を忍忍しながら迂回して先へ進む、カラミ草は忍イタチほど感知能力は高くないらしく問題なく進めた。 しばらく進むと落日が空を赤く染めだした。夕暮れである。 「暗くなる前にどこかに野宿しないと、どこかいい所あるかな?」 「あの丘の向こうにベースキャンプがありますよ」 「そうか、そこで野宿するか」 できれば野宿なんてしたくないがそうも言ってられなよな。もう少しだ頑張るぞ、と忍忍してたら赤い輪郭が見えた。あれはバッタか?草にバッタが止まっている。隠密して近づく、名はトゲバッタか……近くにもう一匹……数歩あるく……ヤバイ道の左右に数十匹の赤い輪郭が見えてきた。この数はヤバイ迂回するか、一度戻って左の平原を進むんでみた。駄目だどこもトゲバッタだらけだ。戻って右側の平原も見てる、駄目だこっちもトゲバッタだらけで迂回できそうにない、道に戻って全身刺だらけのトゲバッタを観察すると道の近くにいて道の方を向いてるトゲバッタは少なそうである。投げ槍で誘って道を向いてるトゲバッタだけ倒せないか?左の草影にいたトゲバッタに投げ槍の射程距離まで近づいた、よしこちらに気づいていない。 投げ槍する。刺さった。槍の生えたラグビーボール程の大きさのバッタが一匹だけ向かってくる。上手く誘いこめた、他のトゲバッタを刺激しないよう距離をとるため、屈んだ状態で後ろに下がりながら攻撃していく、突撃してきたトゲバッタを石の槍で刺す。軽く吹っ飛ばしたが、一っ飛びで飛び掛かってきた。早い!バッタの攻撃を避けたつもりが刺に切られて4のダメージ喰らう、攻撃して、バッタの攻撃、駄目だ避けても刺に切られてしまう、4のダメージ。もう一度刺すと粒子になった。4回か。魔石だけが落ちている。 「アイテムは……落ちてないようだが」 「全ての種類の魔物が落とす訳ではありません、落とさないタイプもいます」 「そうなのか、落とさないタイプもいるのか」 トゲバッタはうまみの少ないない魔物だな。しかもこんなに沢山いるなんてまさしく害虫だなこいつらは、屈んだまま次の道の近くで見張るトゲバッタの所に向かう。今度は右側にいた。しかしこの格好傍から見れば忍者っていうより野人だよな……もう忍忍思うのはやめにしよう、俺の間合いに入ったので槍投げで刺してトゲバッタを誘い後ろに下がりながら攻撃、2回喰らったが4回の攻撃でトゲバッタを倒した。職人Lv7になり最大HPMPが90に上がった。魔石だけ拾って先に進む。もうこちらを向いているトゲバッタはいない、丘に向かって慎重に屈みながら進んでいった。 残りHP22槍残り65、26。 140/160.10/360
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